個人レッスンでした。今日レッスンにお越し下さったのは学校音楽講師や音楽教室のピアノ講師をされてみえた方で、はるばる三重県から来てみえます。地元の小学校から校歌の器楽合奏用編曲を依頼され編曲法を教わりたいということで通ってみえます。
大学で音楽を専攻されてみえたので基本的な理論や伴奏付けを一通りマスターされているのですが、合奏編曲は初めてなのだそうです。
今日のレッスンでは、合奏の楽器編成で使われる楽器を電子楽器でシュミレートして1パートづつ演奏し多重録音して、音の具体像を聞きながら編曲作業を進めていきました。作編曲家のイメージといえば絶対音感で楽器を使わず頭でなった音を楽譜に書くというイメージがありますが、実際に演奏してみると頭でイメージした音と違い演奏現場で修正しなければならないことも多々あるため、クラシックポピュラー問わず作編曲家は、初期段階からDTM(楽譜ワープロソフトなど)の多重録音で音を確かめながら作業すすめるというのが今の時代の主流になっています。
多重録音したデモは、指揮者、演奏者にお渡しし演奏時の参考音源にもなるので一石二鳥となるわけです。パートを増やしたり、伴奏を変えたり、対旋律を加えたりと試行錯誤しながら1コーラス分の編曲が出来ました。今後は前奏、間奏を作っていきますが、少し日を置くことで冷静な判断が出来、新しい良いアイデアも浮かぶこともあります。こうした過程は、絵を描く行程と似ていますね。
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