ありがとうございました。中川第九コンサートでの演奏が終了しました。第1部は、愛知県警察音楽隊と交通安全講話、第2部は市内中学生合同合唱ステージ、第3部は名古屋なかがわ第九合唱団による第九4楽章の演奏という盛りだくさんのコンサートでした。
今まで何度か違う地域で電子オルガンで第九演奏に参加させて頂きましたが、地元中川区では今回が2回目。
自分が生まれ育った町「中川区」での演奏は、これまでに区民まつり、青少年育成区民大会(講演と演奏)、 なかがわ文化祭ゲスト出演、「まちの音楽家シリーズ中川区編ソロリサイタル」、中川生涯学習センター主催文化小劇場親子ふれあいコンサート、中川ライオンズクラブ周年パーティーのゲストなどにお招き頂いたり、文化小劇場芸術公演などで演奏の機会を頂きました。また、中川区内の公立小中学校(篠原小、昭和橋小、野田小、長須賀小、千音寺小、昭和橋中合唱祭など)でもコンサートやゲスト演奏の機会を頂き、演奏をする者として育てて頂いた地域に少しでもお役に立てればというご恩返しのような気持ちで一つ一つ取り組んできましたので振り返ると色々な思い出がよみがえります。
なかがわ第九合唱団さんとの2回の第九演奏会も地元での演奏として貴重な思い出の1ページになりそうです。
なかがわ第九合唱団さん、出演者の皆さまの益々のご活躍、更なるご発展を心より祈念しております。ありがとうございました。
↑中川文化小劇場芸術公演「電子楽器スーパーリサイタル」より
<音像と定位について>
通常は、オーケストラやピアノで演奏される第九演奏ですが、電子オルガンとの共演の際には、今回のような第九演奏に限らず共演者の皆さまにどうしても電子オルガン演奏に歩みよって頂かなくてはならないハードルがあります。
それは、「音像と定位」です。これはどういうことかと申しますと、電子オルガンの音作りは基本、客席中央で聴くオーケストラの音を想定して作るため、客席から遠い位置の楽器の音は輪郭をぼかしたり、左に配置された楽器は左スピーカーから出すというような音色設定を行い距離感や空気感を演出します。
ステージで電子オルガンを演奏しているのだけれども、ステージ上で聴いていても客席で聴いているような距離感の音がする訳です。この音響特性がアコースティック楽器との演奏に慣れ親しんでいる人にとっては、電子オルガンと合わせる時にモニター環境によっても音の立ち上がりが遅く聴こえたり、ある種の違和感となって感じられたり、戸惑ってしまわれる場合があります。
ただ、この違和感は多くの場合、数回の合わせ練習をすることで慣れて頂けることと認識しております。僕は、この点を機会があれば共演者の方にお伝えしご理解ご納得頂いた上で共演させて頂いています。