2017年8月21日月曜日

キーボード・レッスンを考える

今日は、事務所でのキーボード個人レッスンの日。
遠く県外からお越しくださっている方のレッスンでした。 もともとヤマハシステム講師をされてみえた方なので、譜面を読んだり演奏することよりも、 キーボードのアレンジや操作、音作り、弾き歌いの伴奏を勉強したいと通ってみえます。
今日のレッスンも、賞味1時間でしたがあっという間に終わってしまった感じです。

 キーボードや電子オルガンのレッスンで一つハードルになるのが、音色作りや操作です。 これは一般論ですが、操作がわかっても機能を楽曲でどのように使ったら良いかわからない、 どうしたら良いかわからないという状況になってしまうことが 多くあるのです。

 僕が全て音色を作り、あとは弾くだけという状態にセッティングすれば 生徒さんは悩まず済むし楽なのです。 しかし、それで良いのでしょうか? 

 電子楽器は操作が面倒くさい、難しいという話もよく聞きます。 
確かに説明書も分厚く小さな文字で書かれているし、 押せば音が一応鳴るピアノに比べ、 そういったイメージが先行してしまうところは否めませんね。
実際には、スマホやパソコンでネット検索できるような方であれば、僕は、電子楽器の基本操作については簡単にマスターできると考えます。

  僕はどんな楽器であれ、演奏する際には イメージが必要なのではないか?と考えます。

 例えば、ピアノでベートベンのソナタを弾くとき、 「(ピアノだけど)オーケストラをイメージして演奏してみましょう!」という ようなレッスンをされる先生が多くみえます。 

「色彩豊かな演奏」という演奏評もよく聞きますね。 

キーボードや電子オルガンで、よく誤解されがちなのが、 スイッチやボタンを押したから目的の音に到達できる、 機械がやってくれると思われがちですが、 例えば同じトランペットの音をセレクトしたとしても 「パンパカパーン」という華やかな音なのか? それとも朗々と歌う美しく優しい音なのか? そうしたイメージが先にあって、「こうしたい!」という表現欲求が高まり 初めて色々操作する必要性が出てくると思うのです。 

 ですので僕のレッスンでは、操作法云々ということよりも イメージを育てることを大切にしたいと考えています。(もちろんピアノのレッスンでもこの点大切にしています。)

きっと、こうしたいというイメージがあれば「あっ!この感じいいかも!」「ウーン、ステキ!!」「カッコエーわー」と自分の探し求めた音に出会う喜びが生まれ、自然と操作も苦痛でなくなるはず、、、。と願いながら。


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