2009年12月20日日曜日

電子オルガンブログのご紹介


昨日のフラワーパーククリスマスコンサート2回目の演奏も無事に終了しました。「美濃加茂市民文化会館でのドリームコンサート10周年記念スペシャルで安井さんの演奏を聴き僕のホームページでフラワーパークコンサートをチェックしてに来ました!」と声をかけて下さったリピーターの方もいらっしゃりとても嬉しかったです。演奏後にすぐお客さんと交流がもてるのは、こうしたロビーコンサートやサロンコンサートならではですね。

 さて、ここで電子オルガンブログ「翆頌庵」のご紹介です。安井正規をヤフーやグーグルで検索したら僕のことを書いてるブログがあるよとの情報が入り早速検索してみてたどり着き、電子オルガンに対するその情熱はスゴイ!と感じ情報交換することになりました。このブログを開設されている村山さんは、電子オルガンの愛好家ですが仕事のかたわら、いつかNHKの音楽を手掛けることを夢みて頑張ってみえます。

現在、電子オルガンは、国内外でエレクトーン、ドリマトーン、ミュージックアトリエ、ハモンドオルガンなどメーカーにより様々な登録商標で発売されています。最近の電子オルガンは、同メーカー内での互換性がありデータが共有できるのですが、他社のオルガンに対してはデータ互換性がなく一つの楽譜を他のメーカーのオルガンで演奏しようとすると、その度にデータを作らなければならないという問題が生じます。この問題は、以前、文教大学で開催された日本電子キーボード学会全国大会のパネルディスカッションでも質問したり、浜松のローランド研究所に訪れた際に開発担当の方にも提案してきたのですが、村山さんも電子オルガンの他社間互換を提案されています。国内の電子オルガン界は、演奏、教育、出版などの仕事は、ほとんどメーカーの傘下で行われているため、例えばこうした問題を実際に仕事をされている方やユーザーが思ったとしても、中々メーカー側に意見陳情するということができないという実態があります。また、メーカー側も顧客を囲い込みたいという思惑もあり従来、議論されることがあまりありませんでした。しかし、こうした電子オルガン他社間互換について希望を持っている人は、潜在的にはかなり多数いると推察されます。

自動車をはじめ世界に普及している製品は、国際標準という統一規格の上で製作されています。逆に言えば統一規格というものがあるから普及できるわけです。(同じような問題で、過去に日本の高速鉄道「新幹線」の技術を海外輸出しようとした際、安全性が評価される一方で国際規格に準拠していないため採用されないというケースがあります。)僕は、電子オルガンだけでなく電子キーボード全体である今ある電子楽器の規格MIDI規格GM規格を基盤にして一定の操作性の統一や他社間データ互換ができるような規格が必要だと感じています。つまり、新技術の開発だけではなく、グローバルな視点で電子オルガンをはじめとする電子鍵盤楽器全般を取り巻く仕組みや組織作りといった環境の整備が重要だと感じています。

 という訳で電子オルガンが抱える問題にも真摯に取り組んでみえる村山さんの電子オルガンブログ「翠頌庵」のブログに注目しているのですが、僕のブログでご紹介するにあたり、これからはブログ内容を洗練させていきたいとおっしゃってみえました。ブログは、実際に顔を合わせて話をするわけではないので文章が意図と違って読者に受け取られるリスクもあるのですが、こうして電子オルガンの問題を真摯に向き合う希少な存在として僕は、ぜひ頑張ってもらいたいと思っています。ぜひ、アクセスしてみて下さいね。

写真は、今年浜松アクトシティで開催されたオルガンコンサートに訪れた際のローランド財団会長:梯郁太郎氏(中央)、電子オルガン仲間(松本医科歯科大学教授):金銅英二先生(右)とのショット。 

電子オルガンブログ翆頌庵
http://suishoan2008tm.blog67.fc2.com/blog-entry-342.html

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