花道も作られた本格的なセットとメイクに豪華な衣装とかつら、そして黒衣(くろご)さんの介添に三味線や鳴り物も生演奏!
以前にやはりご招待を頂き、伏見の御園座で市川海老蔵さんが出演する歌舞伎を鑑賞したことがありますが、そうした歌舞伎の雰囲気を十分感じられる公演でした。
男装、女装ありで、子ども版の片岡愛之助さん⁈かと思う子や、もはや大人の風格を醸し出す中学生まで肝心な子ども達の演技も、長い歌舞伎独特セリフやその言い回し、所作を覚え立派に演技していて、相当稽古し努力されたのではないか?と推察します。
ユーモラスな部分では、ちゃんと笑いをとっていましたよ。
自分のセリフ以外はずーっと静かに同じ姿勢で待ちの部分も多く、現代のエンターティーメントとは真逆の世界とテンポ感の中、子ども達は頑張って演技していたように思います。
また、前方に作られた関係者席からの見得切りシーンのおひねり、「イヨッ!待ってましたー!」とか登場する時に役者の名前を呼ぶ「大向こう(通)の会」風の掛け声や合いの手、会場受付係も保護者の方が担当されているそうで、皆で舞台を盛り上げよう!という雰囲気が伝わってきました。
こうしたところはアイドルを応援するファンのような感じで、現代にも通ずる雰囲気でしたね。また、伝統文化を伝えようというスタッフさんの熱意のようなものも感じられました。
日本文化に息づく精神性や奥深さを考える機会を頂いた気がします。
子ども歌舞伎は、様々な助成や支援を受けながら全国各地で開催されているそうですが、名古屋は「芸どころ」ですし、次世代への伝統文化継承という点からも、盛り上げていって頂きたいですね!
残念ながら、舞台の写真撮影は不可とのことで、以前の公演の紹介動画がありましたので貼っておきます。
出演した子ども達はもちろん、保護者、スタッフの皆様、ご盛会おめでとうございました。今後益々のご発展を心より祈念しております!!
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