2016年5月12日木曜日

仮歌&キー合わせ






















<歌い手>歌磨呂さん

先日から取り組んでいるオリジナルよさこい曲の制作ですが、仮歌やキー合わせのため依頼している歌い手の「歌磨呂」さんが事務所に来訪下さりました。奥様も来て下さりました。

  Jポップやアニソン(アニメソングの略)など近年の歌謡曲の特徴として、1コーラスの中で転調(キーが変わる)するものが多くなっています。よくあるのが平歌(サビ以外の部分)とサビでキーを変えるという手法です。この手法は昭和の時代から見られた手法で、平歌の歌のキーのままサビを続けると、高くなりすぎて歌えなくなる、かと言ってサビに合わせて平歌のキーを下げると今度は低すぎて歌えないというジレンマを「サビ下げ」と言ってサビのキーを下げることによって解消します。
 
この手法が進化・発展し、サビのキーを下げるだけでなく「サビ上げ」といって、キーを上げることによってテンションを上げたり、高揚感を煽る効果を狙うといった手法もあります。(注意:曲クライマックスのサビの繰り返しで転調するものとは違う。1コーラスめのサビでキーを上げて、ハイテンションを狙う。)
特に最近のアニソンには、イントロ、1コーラスまでで3回、4回とキーが変わるような転調のオンパレードでより斬新で刺激的な楽曲も多く見られます。

 転調テクニックも、シークレット転調と言ってキーが変わっていることを聴衆に気づかれないようにするもの、理論に裏付けながら緻密に計算しつつ、予告コード無しに突然転調することで「ハッ」とシーンチェンジさせるもの、落ちサビ(後半のサビ前で伴奏が急に静かになる部分)でキーも一緒に下げ、サビに戻った時にキーを上げ、テンションを上げるもの、その他「ん?どう考えてもゴリ押しだろ!!」という転調のものまで様々な手法があります。

参考リンク:アニメ「ワンピース」のOP曲の作曲家・田中公平さんのブログ「美しい転調」

 また、アニメオープニング動画のタイトルテロップやカット割り、効果音とシンクロすることで、衣装早着替えやページがめくるようにシーンが次々と展開し1分半の限られた時間の中で、より飽きさせず惹きつける工夫がされているように感じます。

  今回の楽曲は、子どもにも楽しめるようなアニソンのテイストを取り入れた楽曲を目指しており、そのような現代的な手法と子ども達の保護者の世代(40代〜)にも馴染みのある往年のアニソンテイストを織り交ぜながら最終的によさこい演舞曲として完成できればと思っています。

 歌い手の「歌磨呂」さんは、よさこい活動もされてみえた方で今回の曲をとても気に入って下さり「ギャラ(謝礼)は結構です!!」と仰りましたが、「依頼する⇨対価が必要」というのが僕の事務所の考え方です。
あえてボランティア手弁当と銘打つものを除き、サークル活動や同じ志を持つもの同士がバンドやグループを結成し活動するというのではないのですし、依頼案件は予算を考慮しつつオーダーに合わせるということがポイントだと考えています。 自分の意思で好きな曲を好きなように歌うわけではないので、練習で相手を拘束する時間、交通費(ガソリン代)など考えれば対価が必要であると思っています。

歌磨呂さんには、「アニソン界の帝王」と呼ばれる水木一郎さん、「ドラゴンボール」の影山ヒロノブさん、「聖闘士聖矢」の山田信夫さん、「北斗の拳」のクリスタルキングさんを足して割った感じで!!とメチャクチャなオーダーをしてしまいましたが、「頑張ってみます〜!」と答えて下さりました。

僕の事務所では、時々こうした歌モノ案件があり、歌い手、作詞志望、プレーヤー(ギターやドラムなど)志望、動画編集志望の方がみえましたら、随時募集しておりますので、ご連絡ください。(インターネット環境、レコーディング環境が整っていれば遠方、学生でも可。)
すぐ依頼案件や仕事を紹介斡旋できるわけでも、保証できるわけではありませんが、依頼があった時に随時相談させて頂きます。
また、簡単な照明&音響オペ、搬出入、僕が関係するコンサートのお手伝いも同時募集中です。
 すぐ「無理!!」と言わず「出来るか出来ないか分からないけど、まずはやってみよう!!」というチャレンジ精神や好奇心旺盛な方、探求心がある方、自分の世界を広げたい方、スキルを磨き実績を積んでみたい方など、基本的な一般常識を身につけた情熱やヤル気のある方を希望します!!
肝心なギャラ(謝礼)についてですが、世の中には時間給にしたらもっと良い仕事がたくさんあると思いますが、人生経験として素晴らしい出会いに巡り会えるかもしれません。当方としては、まず考えうる色々なリスクもお話しさせて頂き、お引き受けは、その上で判断・決定頂ければと思います。
長いブログになってしまいましたね。それでは、またー。

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