2013年10月9日水曜日

電子楽器サンプリング実験

古い映像になりますが、電子楽器のサンプリング実験コーナー(電子楽器スパーリサイタル2006)の動画をアップしました。電子楽器についてよくリアルな音や多彩な音色は、どうやって出しているのか質問を頂くからです。現在の電子楽器の主流であるサンプリング音源について基本的な音の原理を一般向けに実験を通して説明しています。ご覧下さい。
 電子楽器というと何でも出来るというようなイメージがありますが、実際はところはどうなのでしょうか?現在、主流のサンプリング音源について考えますとメモリーをたくさん使ってサンプリング(録音)の精度を上げて、高品位なスピーカーシステムで再生させることで限りなく実際の楽器に近い音を再生させることができるし、使用環境や場合によっては凌駕することも可能でしょう。
これをわかりやすくデジタルカメラに置き換えますと解像度を上げ、プリンターやインクや印刷紙にお金をかけることで写真としてのクォリティを上げることができます。
しかし、作品は最終的にはテクノロジーや機材だけではなく撮影する人の技術や感性によって左右されるのですね。
時としてアコースティックか電子楽器かという議論が起こりますが、電子楽器にももちろん機構上の限界があります。これは、どんな楽器についても言えることですし逆に言えば個性にもつながるものです。同じ電子楽器の中でも得手不得手があります。音楽に携わる人達は、こうした特徴をよく理解し、補完し合うことで変化の激しい時代に対応し、人々に音楽を通して癒しや安らぎ、夢を与えていかなければならないと感じているのです。

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