以前から時間がある時にやりたかった演出照明実習。今日、やっとできました。僕が関わるイベント、コンサートやミュージカルでは、状況に合わせて個人所有の演出照明器具を持参し音楽に合わせて演出することが多いです。色々な人から「音楽家の範疇をこえている!」「照明から特効まで何から何まで自分でやって~。まったくもー!!」と言われるのですが、お越しくださった方をはじめイベントを主催される方からの要望もあり少しづつ勉強をしています。また、子どもからお年寄り幅広い年齢層を対象にしたコンサートの場合、あまり刺激的な照明は好まれないのではないかと懸念するのですが、主催者の方からは「胸につかえてものがとれたような気がした。」というような感想をシニア世代の方から伺って嬉しいと連絡を頂きました。演出や照明をどう感じたかというのは、この感想だけではわかりませんが少なくとも僕のステージを楽しんでくれたことが伝わり、僕の目指す方向性が受け入れられたことを嬉しく思います。ただやみくもに斬新さを求めたり、ハデな演出をしたいということではなく最終的には音楽を大切にしたステージを目指しており、そうしたことが伝わればと思います。
現代において音楽と光、映像は、切っても切れない関係にあります。しかし演出照明の業者さんが入るイベントばかりではないので、なら自分でもやってみるかと奮起し数年前からLEDなど省エネタイプの照明機材を導入しているのですが、照明機材の操作は音響機材にも似ているなと感じています。例えば照明操作の主流でDMXという共通規格があり、設定の仕方が電子楽器でいうMIDI規格にそっくりなんです。なのでく全く一から勉強というよりは、言葉は違うが電子楽器で言うこういうことねという感じで置き換えて頭に入れている感じです。今日の実習は、一年前に購入し放置していたレーザープロジェクター専用ソフトの実習です。
日本では、レーザープロジェクターはクラブイベントをはじめアイドルのライブなどでよく使われていますが、僕にとってはインスピレーションを掻き立てる光でビートに合わせたり、神秘的なシーンで使ってみたりと実験を重ねています。また、ビートのある曲だけでなく、例えば純クラシック曲などにも使い方によっては、良い効果を得られるのではないかと感じています。既成概念を捨て新しい演出にも取り組んでみたいですね。レーザープロジェクターの本領を発揮させるには、前述のDMX規格で操作するのではなくILDAという規格で操作します。各種エフェクトの設定により無限のバリエーションが生まれるのですが、その分やってみないとわからない部分がたくさんあり操作は複雑だと感じます。説明書には専門用語もたくさんあるし、手さぐりで覚えていくほかありません。こういったところもエフェクターなどの音響機材に近いですね。
照明のプログラムは、音楽から振付を付ける作業にも近い気がします。今、話題のプロジェクションマッピングや海外で普及しているレーザーショー、ムービングショーは、録音した音源に照明,動画のプログラムを組んでいくので音楽と照明がバッチリとシンクロ(同期)したショーができるわけですが、電子オルガンはリアルタイム演奏。僕の頭の中では、音楽的要求から、このアタックに合わせて光を入れたいなとか、ムードチェンジのところで柔らかい光にしたいなどイメージが膨らみますが、通常の現場では、仕込み時間やオペレート人員の問題もありあまりシビアなキッカケは求められません。そうした制約のある中でも、より効果的な舞台づくりができるよう頑張りたいものです。
写真は、レーザープロジェクターの実習から。
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