近年の電子オルガンの機構の一つにアフタータッチというものがあります。鍵盤をタッチした後にさらに鍵盤を押し込むことで音量、管楽器の息の量、弦楽器ボーイング表現をコントロールしたり、ヴィブラートをかけたり表情つけることができる機構です。つまり鍵盤で歌わせる機構です。写真は、電子オルガンで演奏したアコースティックギターソロをパソコンに取り込み、アフタータッチのパラメーターを拡大表示させたものです。ここは情感をこめたいから深くヴィブラートをかけて、ここはプリングオフっぽく、ここはレガートでなめらかに、最後はハーモニクスで静かに美しくとか試行錯誤の連続です。ソロ部分は、各々の楽器の持つ独特な奏法を追求することで音楽表現と世界観作りにも直結するため非常にデリケートで細かな作業ですが、できるだけ大事にしたいと思っています。
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