2015年4月9日木曜日

ミュージカル「海のふしぎ」レポート

先日上演された大垣市音楽祭リトミックGifu創作ミュージカル「海のふしぎ」のレポートです。今回のミュージカルのテーマは「海」。僕の心にも色々な思い浮かびます。潮干狩り、海水浴、サーフィン、シュノーケリング、ダイビングといった身近なレジャー、マリンスポーツといったイメージも勿論あるのですが、命を育む「母なる海」といったイメージもあります。
 音楽を担当させて頂く上で大事にしたかったことは、色々な海の表情を音楽や音で表現するということです。電子オルガン演奏による音楽の良さは、電子楽器ならではの自由な発想による多彩で豊な音色選択や音響効果、電子楽器でありながら弾き手の感情をストレートに反応し伝えるライブ感と合奏効果にあり、その音楽特性を生かした舞台音楽作りを目指しました。また、演出担当の出崎拓哉先生の依頼で、波の音をサラウンド風に音を出してほしいと要望があり波の音も色々な波の音を用意し、4本のスピーカー別々に色々な波の音が出るようにしました。
 また、開演前にはサラウンド風の波の音とは別にイルカやアザラシ、クジラなど色々な海洋生物の鳴き声を別々のスピーカーから出しました。僕は、この鳴き声を準備する際に、YouTubeなど色々な映像で鳴き声を聞き研究しました。「へ〜イルカやクジラ、アザラシはこんな鳴き声をするのか〜!!」と思うと同時に楽しそうな声にも聞こえるが何か悲しそうな声にも聞こえると思ったのです。残念ながら僕は、動物の発する言葉を理解する能力はありませんが、脳裏には地球温暖化で住処(すみか)を失ったアザラシの赤ちゃんの映像が浮かんできたのです。



 このミュージカルには、キャラクターとして色々な魚たちが登場します。魚というと僕はすぐ美味しく食べるということ想像してしまうのですが、この時ばかりは海の生態系や環境破壊を真剣に考えたのでした。ご来場頂いた皆様はもちろん、出演する子ども達にとってもこのミュージカルを通してまた別の視点から「命のつながり」を考えるきっかけになって頂けると良いなと思いました。代表の出崎恭子先生をはじめスタッフの皆様、保護者の皆様には、本当にお世話になりました。心より感謝申し上げます。 写真を鈴木惇志さま、長谷川さまよりご提供頂きました。厚く御礼申し上げます。

*ビデオ担当の鈴木さまは、垂井町で邦楽イベント『芸楽まつり』を企画・主催されています。→芸楽まつりサイト



 
↑クジラの歌声

↑心の海を表現した前奏曲「ETERNAL~愛の海~」ライブ演奏動画












↑<ビデオ撮影担当の鈴木さまより提供> 
*特殊効果の紙吹雪やメタルテープはクジラの潮吹き、レザー光線は波のゆらめきやきらめきのイメージです。(特殊効果協力:安井正規音楽事務所)






















↑<記録写真担当の長谷川さまより提供>

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