個人的は、CG使用禁止で製作され映画「ナウシカ」に登場する巨神兵が東京を襲うというストーリーの短編映画「巨神兵東京に現る」とそのメイキングビデオが面白かったです。
この特別展は、近年、CG(コンピュターグラフィックス)の台頭により、ミニチュアの文化や職人の技術伝承の消滅を危惧して企画開催されたとのことです。メイキングビデオに登場する職人さん達の情熱や嬉々とした表情がとても印象的でした。
端的に言えばデジタルかアナログかという問題なのですが、打開策として例えばディズニー映画のようにアナログの手書きイラストレーターがデジタル系クリエーターに指導助言するというような製作過程が、この分野にも当てはめることができれば、職人さんたちの匠の技を継承しつつ現代にも活かすことができるのでは?と思いました。しかし、事はそう単純にはいかないのかもかもしれませんね。
音楽製作の分野でも従来人が演奏していた事をコンピューターの打ち込みで対応し、演奏者にとって代わるという流れは変わりませんが、こうした状況は、どの分野でもいつの時代にも起きてきたことでもあります。
いつの時代も技術の進歩で便利になる=仕事がなくなるという相関関係にあるのですから。
最近、NHKスペシャルで弁護士の仕事を人工知能が行う、ヒットシンガーを人工知能が選びデビューさせるというドキュメントを報道していましたが、人間が作り出したものが選別し、一人の人間の人生を幸も不幸にするという重みを感じずにはいられません。
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