2011年12月25日日曜日

クリスマスキャロル動画

クリスマスキャロル動画をアップしたものから順に抜粋で掲載してみました。強風の為、風のノイズが入っていますが当日の様子が伝わればと思います。(データが重いせいかコマ落ち、音飛びしている箇所がありますがご了承下さい。)


「みんなで歌おう!!」のステージでは、お客さんも楽しく歌っていますね。
このイベントの第一回から電子オルガン伴奏を担当させて頂いていますが、電子オルガンとしては、とてもオーソドックスな方法で演奏しています。歌われる方達の世代は幅広く音楽経験もまちまちなので、あまり複雑にならずリズムや音程がとれて歌いやすく効果があるようにしています。また、寒くて指が回らない場合を想定してテクニック的にあまり難しいアレンジは避けています。使う音色は、ポップスオーケストラ風、パイプオルガン風、101ストリング風とか曲ごとに変化があるようにしています。
 合唱部分は、ソプラノ、アルト、テノール、バス混声4部合唱になっていてその合唱譜をもとにアレンジしていきます。合唱部分のアレンジはもう決まっていて基本的には合唱のハーモニーやリズムを変更することはできないので、それ以外の部分で色を付けています。
 電子オルガンの上級検定試験や一部のコンクールでは、即興演奏というものがあります。いわゆるジャズのアドリブ演奏とは異なり提示された1コーラスのメロディー楽譜から即興でアレンジして演奏するという課題でメロディーを即座に分析し、ジャズ風にとかクラシック風にとかジャンルを自分で設定し作品にまとめます。一応、検定試験では前奏から始まり1コーラスめは普通に演奏し、2コーラスめは変奏、3コーラスめは重音奏で盛り上げてエンディングに持って行くという基本的な流れや型があり曲としてまとめていきますが、ジャンルごとに楽曲としてあきさせないようにするアレンジテクニックやノウハウが色々あり、それを電子オルガンの学習者はレッスンや参考書で学びます。ともすると試験やコンクールに通ることが目標となってしまい自分の作ったパターンに課題を無理矢理当てはめて音楽性にかけているというようなご指摘を内外より頂くことも少なくない電子オルガンの即興演奏ですが、今回の伴奏でその即興演奏のことを思い出していました。
 電子オルガンの世界で即興演奏の学習するようになった背景には、鍵盤楽器としての電子オルガンのルーツであるパイプオルガンに由来します。下記は、高校時代に読んだ「パイプオルガンの本」(秋本道雄著)より、引用です。
 <即興演奏>
 オルガン演奏技術の最高のものは即興演奏であります。オルガニストが演奏に使用しているオルガンの最高能力を引き出して、その場所で聴いている聴衆が美しいと感動するように、最も適切な作品を創作しながら聴かせることであります。
 これは、パイプオルガンという楽器が一台ごとに設計が異なっており、楽器によってそれぞれの個性があり、その楽器ならではの可能性を秘めているからであります。そのため、いろいろな楽器によっても演奏できるような一般的な作品よりも、その場の楽器の個性をを生かして、その楽器ならではの表現を生み出せるような創作の演奏=即興演奏がもっともよい結果をもたらすことができるはずだからであります。「パイプオルガンの本」(秋本道雄著)より

 現代の電子オルガンは、楽曲に合った音色や各種設定を楽器に記憶させる機能が発達しUSBメモリーなど携帯端末に記憶し事前に準備した設定したデータを演奏会場でロードし演奏できるため、作り込んだ緻密なサウンドやアレンジを披露できます。即席で作った即興演奏と時間をかけて作り込んだサウンドやアレンジと比較した場合、作品としてのクオリティに差があり即興演奏を学習しても実際にそれがそのままの形で社会や現場で役に立つことは少なく実用的ではないのでは?というご意見もありますが、今回のような伴奏分野では電子オルガンの即興演奏での学習内容がとても反映されているなと感じたのです。また、色彩豊かな電子オルガン音楽の良さが生かされる機会でもあるなあと感じています。このブログではめずらしくやや専門的な内容になってしまいましたが電子オルガンとその演奏者の良い部分が社会で認知され、これからもっと活躍する場面が増えていくことを願ってやみません。




電子オルガンオープニング演奏「祈り」

ハンドベル演奏「グロリア」

ハンドベル演奏「ホワイトクリスマス」

合唱「もろびとこぞりて」

合唱「きよしこの夜」

合唱「賛美歌 天には栄え(あめにはさかえ)」

合唱「ジングルベル」

合唱「さやかに星はきらめき」

サンタといっしょにみんなで歌おう!!

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