ありがとうございました。岐阜県多治見市バローホールで開催された多治見少年少女合唱団の公演での演奏が無事に終了しました。
感染対策について専門家からアドバイスを受け開催されました。
僕は、中津川少年少女合唱団も賛助出演された第1部『トトロの森』で、織部焼など陶磁器(セラミック)のまち多治見にちなみ名付けられたアンサンブルセラという小編成オケに加わって電子オルガンを演奏させて頂きました。
原曲のサウンドに忠実にというご要望があり、原曲を深堀りしてみるとシンセサイザーで採り込み加工されたインドネシアのガムラン風の音やアフリカのカリンバ、インドのタブラ、ピグミー民族の声など世界中の様々な音が使用されていました。
この頃のジブリサウンド(ナウシカ、ラピュタ、トトロ)は、当時発売されたばかりの伝説のサンプリングシンセサイザー:フェアライトCMIが使用されていました。
当時の洋楽でも聞かれる80年代を代表するサウンドです。(ジャン!というオーケストラヒットの音が特に有名です。)
作曲の久石さんはジブリの世界観は日本だけにとどまらず世界共通の真理に繋がると考えられ、このシンセサイザーでサンプリング(録音→加工)された様々な国の音が散りばめられていることがわかりました。また一部の曲では一聴すると生のオーケストラの音もあえて一端シンセに取り込み加工編集して使用されていました。
まるでミルフィーユのように幾重にも緻密に重なる音を紐解き注意深く聴いていると「なるほど!」と点と点が繋がり、こう演奏してほしいと音が語りかけてくるようで『見えた!』というような感覚と関わられたエンジニアさんやスタジオスタッフさんの情熱のようなものも感じ感銘し、敬意を持って作業を進めました。
今回の公演では、当時使用されていたビンテージシンセサイザーの音世界を最新の電子オルガンでどこまで迫れるか自分なりに探究しました。
「ウッドブロックの音→木の音→ドングリの転がる音。」「風の通り道」のミニマルフレーズは自然からのテレパシーなんですね⁉︎といった具合に最終的にはリアリティの追求というよりはイメージやアイデアル(理想)を音作りに反映させていたと思います。
子ども達の清く美しい歌声を聴きつつ共に電子オルガンで世界の楽器の音を奏でながら、平和を願わずにはいられませんでした。
出演者の皆様、スタッフの皆様、お疲れさまでした。
益々のご発展を祈念しております。(写真はリハーサルの様子から。)
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