ありがとうございました。子ども創作ミュージカルでの演奏が無事終了しました。ガイドラインにのっとり、できうる感染対策を全て施しての開催でした。
緊急事態宣言が解除されてもまん延防止等重点処置や第4波など、予断許さぬ状況が続き、マスク越しでの歌唱もいつ禁止となるかわからない状況。もし完全歌唱禁止となっても舞台が成立するよう、事前に子ども達の歌声を一人づつレコーディングし、本番に備えました。
結果、マスク越しなら歌唱OK(発声のないダンスシーン時のみマスクなしOK)となりましたが、それでも通常の発声や歌唱練習ができていないので、事前録音した音声と生音声を重ねミックスし音響を構成していくことになりました。これはどちらかといえばテクノロジーを活用した攻めというか能動的な音作りだったように思います。
特に大変なのは、歌声のみ録音ミックスされた曲に「生」の電子オルガン演奏を合わせていく場合です。一般的には同期演奏というのですが、イヤホンからクリック音(カウントをとるためのメトロノーム音)を事前に作成し、そのクリック音を聞きながら演奏していきました。
文で書くと簡単なのですが、クラシック調のテンポが揺れる曲は、アゴーギグと言ってテンポが微妙に細かく変動するのでテンポ設定を調整したクリックを作るのも、それに合わせて演奏するのもとにかく大変でした。
本番直前も、この曲のこの部分は、生の歌声のみで行こうとか、レコーディングした音声と生音声のバランス調整が続きました。また、イヤホンから流れる別出しのクリックトラックの音のボリュームも大きすぎると生音声と合わせ辛くなるし、その調整も会場で試行錯誤が続きました。
with コロナ時代に対応するために導入した機材をフル活用しての作業、果たしてテクノロジーの進化は便利で豊かにするのか??と思う瞬間もありましたが、いや1年間頑張ってきた子ども達やスタッフさんのためにもと自分に言い聞かせて作業していたように思います。
イメージとしては、「感染対策」「表現の追求」「機材トラブル回避」という3つ大きなオモリ(三重苦??)を持ち、バランスをとりながら長く細いロープを綱渡りしているといった感じで本当に神経を使いました。
そして演奏家、作編曲家、マニピュレーター、音響&レコーディングエンジニアなど一人で何足もの草鞋(わらじ)を履いているような気持ちになった公演でした。
本番も何とか無事に終えることができ、ホッとしています。指導される先生方、子ども達、保護者、スタッフの皆さまも本当にお疲れさまでした!!
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