2015年3月30日月曜日

ミュージカルホール稽古

一泊二日でリトミックGifuミュージカル公演「海のふしぎ」ホール稽古でした。1日目は、オケ合わせの時間を作ってもらい子ども達に僕が考える音楽のイメージを伝えました。 僕は、電子オルガンでオリジナルな舞台音楽を作る場合、特に音色の設定がストーリーや世界観、役者のキャラクターを構成する上で非常に重要な意味を持つと考えています。どういうことかというと例えば、魔女の登場シーンでは、荘厳なパイプオルガンの音を使うのですが、パイプオルガンそのものがアメリカ圏では「楽器の王」ヨーロッパ圏では「楽器の女王」と呼ばれ、この音を使うだけで教会や王、威厳、宇宙、神といったイメージを想起させることになり、必然的に演技や歌唱にも重厚でドラマティックな感じが求められます。つまり音色設定と演出とが密接不可分な関係なのです。また、歌詞に「海に沈む夕日」というワードが出てこれば自然とキラキラとした音色を使用してサンセットの錦に美しく輝く海面を演出し伴奏します。つまり音色で歌詞の情景を表すのです。
 ただ、こうした音色の設定は、心の中で沸き起こる主観的で抽象的なイメージであり相手にただ音色や音楽だけを聴いてわかってもらうのは難しい面があります。オケ合わせの時に僕が言葉で説明し、どんなキラキラなのか?歌詞の「丸い月」はどんな丸さなのか?「丸さ」を伝えたいのではなく、「美しさに感動した気持ち」を伝えたかったのではないか?といったことを子ども達に問いかけ伝えることで僕のイメージと子ども達の中にあるイメージを共有したのです。 二日目では衣装も着て通し稽古を行いました。
 本番まであと少し、体調に気を付けながら良い公演になるよう頑張りたいです。

NPO法人リトミックGifuホームページ



















↑iPadで音響ミキサーを無線操作する音響さん。





↓これまでの公演より。創作ミュージカル「メロディ」

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