電子オルガンの新モデルを試弾してきました。現行のモデルが出て早10年。今回のモデルチェンジの特徴の一つは、以前のモデルの中身だけ交換することで新モデルと同等の内容にバージョンアップできるところだそうです。電子オルガンをはじめ電子楽器に興味を持ってみえても、いざ入門しようとする際、このモデルチェンジを嫌厭(けんえん)される方も多く見えます。これまでのモデルチェンジに比べ、経済的負担が少なくバージョンアップできる方針が、より多くのユーザーに受け入れられるとよいなと思います。試弾した感想は、これまでにも増してタッチによって繊細に楽器が反応してくれます。スーパーアーティキュレーションボイスという新音源を中心に試していましたが、鍵盤を押し込みある異なる音程の2音をつなげて演奏すると楽器がフレーズやアーティキュレーションを感知してピッチやビブラートが微妙に変化し、まるで管楽器がシャウトしたりする感じになりました。今までですと演奏と一緒にペダルやスイッチでそうした効果を付加していましたが、鍵盤のタッチのみでコントロールできるのは演奏により専念できます。歌心を感知してくれるというのでしょうか。確かに実際の楽器ではこうなるな~と感じるとともに実際の生の楽器と似ているという視点ではなく、自分の描いた音の世界に楽器が共鳴、呼応してくれる、、、。ちょっと抽象的ですがそんな印象を持ちました。音色数も格段に増えオーケストラでいうあの感じの音がほしいという欲張りな奏者の要求にも迅速に答えてくれそうです。関連ページはこちら。
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