2023年3月17日金曜日

祝・卒業〜初心にかえる〜


 

とある学校の卒業式に礼服を着て出席させて頂きました。卒業式といえば数ある学校行事の中でも最大の行事。

呼びかけ、歌唱はマスク装着でしたが、それ以外はマスクの装着は本人の意思尊重、地域の方々やPTA役員の方々も参列され、ほぼコロナ前の形での開催でした。

厳粛な雰囲気の中、威風堂々と赤い絨毯のランウエイを闊歩する卒業生が凛々しく輝いていました。

自分は、ピアノ伴奏や退場BGMなどを電子オルガン演奏を担当させて頂きました。

電子オルガンの演奏を聴いた先生方からは「本当に1台の楽器から音が出ているのですか?!」「まるでCDのようだけど生演奏ならではのこみ上げてくる感じ」「私の子どもの式でも演奏してほしい!」etc.と率直なお言葉や感想を頂いたり、、、。

在校生の子にも「演奏ヤバかった!僕たちの時にも演奏してほしい!」と。(笑)

形のない音楽の価値や僕の思いが多少なりとも演奏から伝わったのなら嬉しいです。

これまでにも卒業式へ出張演奏に伺ったりしてきましたが、個人的には声高に電子オルガンをアピールしなくとも、こうした学校行事をはじめ、ごく日常生活に電子オルガンとその音楽が普通にある、そんな光景がもっと増えると良いなと思いました。

卒業証書授与時の壇上の子ども達一人ひとりの夢宣言を聞きながら、自分の卒業式のことを思い出していました。自分の夢宣言は「聴いている人が幸せになれるような音楽家になりたい」と宣言しました。

現在、その夢を叶えられているかは「?」ですが、初心にかえり「相手にとって幸せとは何か?」を考え、「人や社会に役立つ音楽作り」を目指すことをポリシーとして音楽活動や教育活動、プロデュース活動などを頑張りたいと思った1日でした。

卒業生の皆さま、保護者の皆さま、職員の皆さま、心よりお慶び申し上げます。

おめでとうございました。

(写真はイメージです。)

2023年3月14日火曜日

歌唱指導を考える

自分の専門は電子楽器や鍵盤楽器ですが、時に音楽の講師として、伴奏者として、作曲者、プロデューサー⁈として歌唱指導しなければならなかったり、アドバイスを求められる時が多々あります 。

つい最近も、流行りのJポップを合唱するので指導してほしいと要請があり、楽譜を見るとリズムや音程、歌詞の割り付けもラップのように細かくかなり難しい、、、。

その曲は写真の楽譜にあるようなリズムを喰ったり、母音のところで音程が変化する部分が多数あるのです。分析してみるとシャクッたり、フォールする部分を楽譜として表記していることが判明しました。

なんでも子ども達が自分達で選曲したとのこと。しかし楽譜が読めなかったり、苦手だったりする場合、そもそもこの曲を知らない子にどのように助言すべきなのだろう?と悩みました。

合唱の場合、一般的にはしゃくり等入れずに指導することが多いかと思うのですが、楽譜に矢印を書いて視覚的にわかるようにして、あえてしゃくりやフォールなどを入れて歌ってみるようアドバイスしました。

しゃくりとリズムは密接不可分の関係、グルーブを感じてもらうことを大切にしてもらいたかったからです。

多分このような譜割やリズムは日本語の歌詞を英語や洋楽っぽい感じに聞かせるところから始まったと思うのですが、今の子ども達にはこうしたリズムやサウンドがエモく心に刺さるのでしょう。

確かに曲に対する子ども達の食いつき具合もスゴイし、普段なかなか歌わない子も歌っています。

ボイトレ動画を見ると、人気曲のレクチャー、リズムの取り方、色々なファルセット(裏声)、エッジボイス、ミックスボイス、はたまたホイッスルボイスなど、まるで人間シンセサイザー?と思えるほど多彩な発声法、歌唱法が紹介されていて、興味のある子はよく知っています。

ピアノやキーボードのレッスンでも流行りの曲を弾きたいという要望は多いですが、あらゆる面で時代の変化に右往左往、、、。対応すべく、まだまだ試行錯誤は連続です。



2023年3月2日木曜日

YMCAキャロリング実行委員会



池下にある名古屋YMCA本館にて昨年のクリスマスキャロリングの反省会と本年度の開催に向けての実行委員会の会議に伺ってきました。20年続くこのイベントについて様々な角度から色々な意見が出されました。変化する時代に対応していく必要性や実行委員会の皆様の願いを再認識しました。


 

2023年2月19日日曜日

クラウドソーシングサービス




とあるクラウドソーシングサービスからボーカロイド作品の製作案件の依頼発注があり、dtmで打ち込み作業をしていました。


クラウドソーシングサービスとは、オーディオストック、ランサーズ、クラウドワークス、ココナラなどインターネットを介して特技や作品を受注発注できるマッチングサービスのことです。


正直、興味本位で登録しただけなのですが、ちょこちょこご依頼があったり、登録しておいた作品が購入されていたり細く長くのお付き合いです。


クラウドソーシングサービスの良いところは在宅で自分のペースで出来るし、条件やスケジュールが合わなければ断ることも出来ると言うところですね。


自分の場合は音楽活動やレッスンなど影響のない範囲、スキマ時間でできれば良いという感じで登録しています。


あまりリスクを負いたくないですし、コネ、しがらみ、大人の事情⁈、SEO対策やこれまでの音楽活動歴、ストーリーなど関係ない取引や実力一本勝負?にしたかったのでハンドルネームで登録してあります。


この前もTVで『世界ふしぎ発見!』という番組を見ていたらオーディオストックに登録しておいた自分の作った曲がBGMで流れてビックリ⁈でした。


もともとは舞台のBGM用音楽として作った曲で、お蔵入りするのももったいないと思い登録しておいた曲でした。


購入されてもどこでどのように使用されているのかは自分にはわからないので、多少なりとも自分が奏でたり、作った音楽が社会の役に立っているのなら嬉しいですね。

2023年2月2日木曜日

全音音階

【閲覧注意!マニアック投稿です。】

ハープの全音音階(ホールトーンスケール)のグリッサンドを表現するため、トランスポーズ(移調)やスプリット(範囲指定)などの電子オルガンの設定機能を使って、白鍵(白い鍵盤)のみで全音音階が出せるように音色を作成してみました。

全音音階というと、自分は近現代クラシック音楽のドビュッシーやジャズスタンダードのA列車で行こうのイントロのイメージがありますが、学生時代、作曲の先生からそれ以前の時代から使用されており、グリンカの【ルスランとルドミュラ】では悪魔チェルノモールのモチーフで使用されているとレクチャー頂いたことを思い出しました。

映画『となりのトトロ』の音楽でも、【まっくろくろすけ】(ススワタリ)の登場シーンでこの全音音階が使用されています。

鉄腕アトムのイントロでも、、、。

2023年1月30日月曜日

多治見少年少女合唱団公演無事修了!!

 








ありがとうございました。岐阜県多治見市バローホールで開催された多治見少年少女合唱団の公演での演奏が無事に終了しました。

感染対策について専門家からアドバイスを受け開催されました。


僕は、中津川少年少女合唱団も賛助出演された第1部『トトロの森』で、織部焼など陶磁器(セラミック)のまち多治見にちなみ名付けられたアンサンブルセラという小編成オケに加わって電子オルガンを演奏させて頂きました。


 原曲のサウンドに忠実にというご要望があり、原曲を深堀りしてみるとシンセサイザーで採り込み加工されたインドネシアのガムラン風の音やアフリカのカリンバ、インドのタブラ、ピグミー民族の声など世界中の様々な音が使用されていました。


この頃のジブリサウンド(ナウシカ、ラピュタ、トトロ)は、当時発売されたばかりの伝説のサンプリングシンセサイザー:フェアライトCMIが使用されていました。

当時の洋楽でも聞かれる80年代を代表するサウンドです。(ジャン!というオーケストラヒットの音が特に有名です。)


作曲の久石さんはジブリの世界観は日本だけにとどまらず世界共通の真理に繋がると考えられ、このシンセサイザーでサンプリング(録音→加工)された様々な国の音が散りばめられていることがわかりました。また一部の曲では一聴すると生のオーケストラの音もあえて一端シンセに取り込み加工編集して使用されていました。


まるでミルフィーユのように幾重にも緻密に重なる音を紐解き注意深く聴いていると「なるほど!」と点と点が繋がり、こう演奏してほしいと音が語りかけてくるようで『見えた!』というような感覚と関わられたエンジニアさんやスタジオスタッフさんの情熱のようなものも感じ感銘し、敬意を持って作業を進めました。


今回の公演では、当時使用されていたビンテージシンセサイザーの音世界を最新の電子オルガンでどこまで迫れるか自分なりに探究しました。


 「ウッドブロックの音→木の音→ドングリの転がる音。」「風の通り道」のミニマルフレーズは自然からのテレパシーなんですね⁉︎といった具合に最終的にはリアリティの追求というよりはイメージやアイデアル(理想)を音作りに反映させていたと思います。


子ども達の清く美しい歌声を聴きつつ共に電子オルガンで世界の楽器の音を奏でながら、平和を願わずにはいられませんでした。


出演者の皆様、スタッフの皆様、お疲れさまでした。

益々のご発展を祈念しております。(写真はリハーサルの様子から。)

フェアライトCMIシンセサイザー
サンプリングシンセの元祖。
当時の発売価格は1000万くらい。




2023年1月14日土曜日

音声分離






ジャズピアノレッスンを受講されてみえる生徒さんから練習用のマイナスワン音源がなくて困っていると相談を受けて、試しに『音声分離』無料フリーソフトで、バンド形態で演奏されているCD音源をパート分解してみたところ、、、。あらまあ、キレイにパート別に分解されてしまいました。

今までも、歌だけ削ってカラオケ音源つくるソフトやアプリとかはありましたが、技術の進歩はスゴイですね。(汗)


洗濯物を干して、たたんで、タンスにしまってくれるとこまでサラッと全自動でやってくれるようなインパクトと爽快感⁈マグロの解体ショーのような鮮やかさ⁈(例えがおかしい😆)


僕は、『どうせ大したことないんじゃないの?🙄』『でも、ものは試し!🤔』と半信半疑でしたが、そんな気持ちも『嘘、もう、やだねえ。😵』と跡形もなく打ち砕かれた感じです。


なんでも、AIで音源を解析しパート分解するそうです。

一般販売されている有料ソフトのものは好きなパートのみ再合成し書き出しとか、もっと色々できるかもしれませんが、無料でここまでできるのは正直ビックリしました。

もちろん曲や編成によっても精度にバラツキが出るでしょうが、今回の案件にはピッタリフィットしました。

写真は、ベースのみ、ドラムのみ、ピアノのみと分解しパートごとに再生しているところです。