2014年5月26日月曜日

新曲作曲

依頼されている曲の作曲。早く届けたいと思う気持ちと良い作品を作りたいと思う気持ちで揺れ動きます。


瑞穂区の弥富学区にお住まいの方が、僕の記事が掲載されているとのことで、PTA新聞を持って来て下さりました。昨年の周年行事のコンサートの時のものです。ありがとうございました。


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2014年5月24日土曜日

松坂屋画廊へ



中央が小林雅英先生。左は、中野先生。
中野先生に誘われて洋画家の小林雅英先生の個展に伺ってきました。作品のテーマはグリーン。フランスの風景画が沢山展示されていました。優しいタッチの作品に心癒されました。実は美術画廊に立ち寄るのは、これが初めて。新鮮でした。

2014年5月23日金曜日

中川第九レポート~総括~

 色々な想いが詰まった中川第九演奏会でした。電子オルガンとクラシック音楽の関わりについての問題は、前回のブログで書いた通りです。社会の大きな流れを無視し、固執すればするほど孤立し、やがて衰退するのではないでしょうか。
 しかし、この問題は、実はもっと根深い別の根本的な問題があるような気がするのです。それは、音楽演奏の中でも非常に競争の激しいクラシック音楽演奏分野で伝統の保守、組織統治、プライドという理由を傘に、いつのまにか排他主義、権威主義、階級格付け社会という意識の問題を生み出してしまっているのではないか。それも無意識の内に。芸術的なクラシック音楽も皆と共有するためのものではないのか。そういった意味でどこかでベクトルが違う方向に向いていないか。その社会に関わる人たちは、自分のポジション(立ち位置)を考えたりシガラミから何か問題や違和感を感じつつも声を上げることができず、目を背けている人が多くいるのではないか。
端的に平たく言えば「陣取り合戦」。これは、その昔、共演させて頂いた指揮者と楽屋での話していて感じた事です。問題は、音楽以外のところなのです。
全人類の為に作品を書き続け第九を作曲したベートーベンは、こうした状況をどう思うのだろう。もちろんこれは、全てのクラシック音楽の世界を語っているのではないのです。電子楽器や音響技術への反発の根本原因についてを書いています。
 今回の演奏会の2部ソリストは、ソプラノ田川えりさん、第3部第九のソリスト、ソプラノ岩川亮子さん、アルト松川亜矢さん、テノール蜂須賀一晃さん、堀内紀長さんといった若手の素晴らしい歌手の皆さんでした。また、レッツシングインコーラス(名古屋市内中学校合唱部)のフレッシュな演奏、そして主役の名古屋なかがわ第九合唱団による情熱的な演奏。どの歌声もその年代にしかない素晴らしい歌声でした。演奏陣も藤原一子先生、竹内沙奈さんのピアノ伴奏を聞くとピアノの減衰音が持続する歌声と対比効果があり、今更語る必要ないマッチング、安定したテクニックと美しい音色で声楽を支えていました。
 第三部、第九の演奏陣は、第一部も指揮した指揮者の角田鋼亮さん、電子オルガンの木村理恵さんは僕と同じくヤマハ音楽教室出身、パーカッションの佐久間真里先生はオリジナルコンサート(ヤマハ音楽振興会主催)で演奏されていますし、もうお一人のパーカッションの林朋美さんは佐久間先生のお弟子さんで今までにも何度か僕と共演させて頂いています。また、小牧の仕事でご一緒した編曲の小塚憲二先生と楽屋でお話できたことも嬉しかったです。
 演奏で関わるうちに「自分を育ててくれた中川区、そしてヤマハ音楽教室、電子オルガンに恩返しする番ですよ」と言われているような気持ちになってきたのです。この声はまさかベートベン!?
 それは、ともかく人の役に立ちたいという気持ちと電子オルガンへの反発と真正面から向き合うことの板挟みで、「まな板の上の鯉」のような心境でした。
自分なりに一生懸命、向き合い語り合い取り組んだ演奏会でした。少しは恩返しできたかなと思っています。
これもプロデューサーの前田さんの情熱、協賛して下さった中川区の矢木楽器さんや多くの人たちの励ましや支えのお陰で何とか乗り越えることができたのです。心より感謝しています。
最後に。打ち上げで団長さんとお話していたのことなのですが日本のクラシック音楽文化の一つである第九演奏と合唱団の抱える問題は「継続すること」だとおっしゃっていました。第九合唱団が結成されても維持継続していくことは並大抵のことではないということです。参考ニュースをお読み下さい。→http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/region/news/20140115/1474366
今回は、区民の一員として電子オルガン演奏の素敵な機会を頂きましたが、電子オルガン伴奏であるなしに関わらず中川区の素晴らしい文化として「なかがわ第九合唱団」の歌声がいつまでも引き継がれていくことを願ってリポートのまとめとしたいと思います。
打ち上げにて。指揮の角田さんと。
他のメンバーの方のブログ掲載許可が取れていない関係でこの写真のみです。

2014年5月21日水曜日

中川第九リポート2~電子オルガン・ソロコーナー~

 今回の中川第九演奏会のプログラムは、第一部が名古屋市内中学校合唱部合同演奏(ピアノ伴奏)、第二部が電子オルガンソロ、ソプラノ独唱(ピアノ伴奏)、第三部第九4楽章(電子オルガン2台、パーカッションによる演奏)という流れでした。当初、ソロ演奏はおまけ的な感じで1曲のみ演奏する予定でいたのですが、15~20分程度という枠を頂いたので3曲演奏させて頂きました。
 1、電子オルガンのための戦国交響絵巻「信長が駆ける!」、2、組曲「惑星」より木星、3、アニソン&ボカロスペシャルメドレーwith 初音ミクの3曲を演奏しました。
アニソン&ボカロスペシャルメドレーは、中学生が出演することを考えてセレクトしたプログラムですが、中学生合唱部は演奏終了後客席で演奏を聴かないことが後から発覚。(本番前リハ時に中学生が客席で聴いていましたが。)
客席のお客様の層がどういう年齢層なのかわからないので受け入れられるか不安な曲でした。
打ち上げでプロデューサーの前田さんからお聞きしたのは、以外とご高齢の方も興味深々だったとのことでした。 
前田さんがおっしゃるには、高齢の方は「新しいもの」好きな方が多く、知的好奇心が刺激されるのだそうです。逆に高齢の方が恐れているのは、自分たちが社会から取り残されることなのだそうです。
なるほど、僕の父親もスマホやインターネットだの使い方を教えてくれと時々電話がかかってくる、、、。
僕が電子オルガンソロコーナーの選曲で考えたことは、名古屋市内だけでも何公演も実施されている第九の演奏会であるということです。僕も時々ご招待チケットを頂きます。例えば合唱団員の身内が来場する場合、これまですでに第九公演を何度も見に来ているということが想定されるのです。観る側としては、どんなに第九演奏が素晴らしいものであってもご自身が歌っていたり、クラシック通やクラシックがお好きな方ならまだしも、そうでない場合は市民一般向けコンサートとして考えた場合、いつも同じ感じでは苦しいのではないかと、、、。
という訳で現代の音やクールジャパンとして世界で人気を博している日本を代表するポップカルチャーであるアニソンや初音ミクのヒット楽曲を紹介する意味も込め演奏しました。初音ミクをフューチャーしたアニソン&ボカロヒットメドレーは、途中に「フレーフレー中川」という原曲にはないフレーズを入れた中川区スペシャルアレンジ版で演奏しました。
原曲のイメージを生かしつつ、パイプオルガンやクワイア(コーラス)、ゴスペル、電子的なシンセサウンド、和太鼓と掛け声、三味線、ディストーションギターやなど新機種の新しく搭載された色々な音が出てくるアレンジです。こうした実際の演奏シーンを無視し多彩な音色を使用する自由なアレンジ(同じステージに制約を超え多種多彩な楽器を並べる編成でアレンジすること)は、ともすると、とりとめなくなるものですが、いわゆる「リミックス」にヒントに曲の世界観やイメージから音色をセレクトすることで統一やバランスを保っています。
初音ミクは、いわば合唱とは真逆、対極の世界であるわけですが、初音ミクの音声合成技術は、何らかの事情で声を失った方のための声として、また銀行ATM、カーナビなど様々な分野で社会で生かされている技術です。
賛否両論あると思いますが大きな視野に立ってテクノロジーと音楽との関わり見つめることが大切なのでは?と考えています。日本のモノづくり文化は、世界で評価されている素晴らしい文化。日本の電子楽器開発もモノづくりの精神が生きています。



戦国交響絵巻「信長が翔る!」も電子オルガン・ソロで演奏。(動画はオーケストラ版)
中川区にゆかりのある前田利家公にちなんだ作品もいつか書いてみたいと思いました。

2014年5月19日月曜日

中川第九リポート

前回のブログでクラシック演奏現場における電子楽器や音響技術の現状問題について言及しました。その上で今回の第九演奏で一番気になっていたことは、スピーカーから出る音と生の声、ホール反響音とのミックスです。指揮者の角田鋼亮さんは、以前のブログで紹介させて頂きましたが同じヤマハ音楽教室出身ということもあり、今回ご無理を言ってホールリハーサル時にホール客席に立って頂きスピーカー音とのバランス聴いてもらった上で音響技術者と音響調整について積極的に話し合いの機会を持って頂きました。今まで色々な現場を経験しましたが、クラシック系音楽家は音響技術者にお任せ、音響技術者は音楽家に気を使って何も言えないという場面を良く見てきたからです。前回のブログでも書いた通り、現在の電子楽器の音はCDレベルの音が出ますが、それがホール音響と相重なり生の声、生楽器のパーカッションの音と調和しなければなりません。そのためには音楽作りの責任者である指揮者と音響技術者との間で目指す音や音楽が一致しなければならないのです。 こうした事は、互いを受け入れ尊重し合なければ成立しません。そういった意味でとても嬉しかったことの一つでした。

2014年5月18日日曜日

中川第九・電子オルガンガイド

 中川第九のお話を頂いて今までにも何度か第九の電子オルガン演奏をさせて頂いたので気楽な気持ちでお引き受けしていました。ところが後からタイトルを知り心理状況が急転でした。「名古屋で初めての電子オルガン伴奏による(第九)」というサブタイトルが付けられていたのです。このサブタイトルが付けられていることで嫌でも電子オルガンがクローズアップされる、、、、。しかも地元イベント。プレッシャーでした。中川第九合唱団は、これまで区政周年行事としてプロオーケストラ演奏による公演も何回か成功させています。中部東海地方には、法人格を持つプロオーケストラを始め、音大卒業者を中心にした新しいオーケストラ、市民オーケストラ、学生オーケストラなど本当にたくさんのオーケストラがあり、費用面だけの問題であれば吹奏楽、ピアノなど様々な編成で各地で開催されていますので、あえて電子オルガンを起用しなくとも第九公演ができるのです。
こと伝統を重んじる保守的なクラシックのライヴ演奏の現場は、電子楽器や音響技術に対して根強い反発がある世界。僕は、今まで当たらず触らずというスタンス(触らぬ神にタタリなし?!)でしたが、(問題を明らかにする時が)とうとう来たかという感じでした。
 現代社会はメディアや録音再生技術が発達しインターネットをポンと検索すればクラシックの名演奏も簡単にそして高音質(スピーカーの品質の差の問題は別として)で楽しめる時代。それは私たちの耳が、知らず知らずミス一つない電子音響技術で加工されたある意味で完全な音楽が基準になってきていることを意味するのではないかと感じています。
 電子オルガンをはじめとする電子楽器の音は、大雑把に言えば鍵盤を押すとCDレベルの録音された音が出るというサンプリング音源です。話を戻すと、電子楽器の音を否定することはつまり録音再生技術を否定することで、現代社会一般の音の基準を否定することにつながります。これは、電子オルガンや電子楽器を肯定するための都合の良い論理ではなく、どうしようもない社会の趨勢(すうせい)や事実として述べています。
 クラシック演奏分野では、こうした事実をちゃんと議論せず頭ごなしに電子楽器や音響技術を否定してきたという背景があるのです。また、電子オルガンでオーケストラクラシック曲を演奏すると、今まで費用が安くて済む代用品といった利便性や実際の楽器とはここが違うというような比較論ばかりが堂々巡りのように議論されてきました。しかし本当にそれで良いのでしょうか。
  心が癒されるからといってロウソクの光を日常生活すべての光をロウソクに置き換えることはできません。省エネルギーのLEDライトも普及し始めています。音楽についてもクラシックだからと言って、大切にしなければならないことを見誤ると社会からの断絶、拒絶、孤立につながってしまうのです。といったところで、そういった今までちゃんと議論されてこなかった事実も踏まえ自費出版で下記「電子オルガンガイド」を作り、プログラムに折り込んで頂きました。音楽に関わる人もそうでない人にも読んで頂けるように、できるだけ分かりやすく解説したつもりです。ぜひお読み頂ければ幸いです。

2014年5月17日土曜日

中川第九無事終了!!

ありがとうございました。名古屋市青少年文化センターアートピアホールにて開催された「なかがわ 歌はともだち第九コンサート~名古屋で初めての電子オルガン伴奏による~」が無事終了しました。色々な想いがつまったコンサートでした。後日、ゆっくり、リポートする予定です。写真は、リハーサルの様子から。

2014年5月13日火曜日

電子オルガンバイタライズ完了

↑タッチディスプレイも少し大型になりタッチの反応も早くなりました。

電子オルガンのグレードアップユニット工事完了。前回から10年振りの今回のモデルチェンジは、中身の基盤のみを取り替えることで内容が新しくなるというもの。もちろん本体自体新しいものも販売されていますが、以前の機種から中身のみ変えることが出来るのでユーザーへの経済的負担が少なくて済むように考慮されています。中川第九演奏会では、中川区の矢木楽器さんから新機種2台を協賛でお借りすることになっているため新機種用にデータ作りをしなければなりません。時間がない、、、。

2014年5月9日金曜日

コンサートのお知らせ

電子オルガンコンサートのお知らせです。作曲家の三宅康弘先生から電子オルガンの現代作品コンサート「COMPOSITIONS 2014~エレクトーンのための作品コンサート~」(主催:日本音楽舞踏会議 公演企画部)のお知らせを頂きました。6月27日(金)に東京渋谷にあるエレクトーンシティ渋谷メインスタジオにて開催されます。初演、再演の色々な電子オルガンのための作品が演奏されます。詳細は、チラシをご覧下さい。

2014年5月6日火曜日

中川第九練習

中川文化小劇場にて第九練習でした。本番まであと少しになりましたが、良い演奏会になるよう頑張りたいです。今年は、色々な仕事が重なりGWはなしでした。(涙)

2014年5月2日金曜日

フジコヘミングさんコンサートへ〜ラ・カンパネラ〜

愛知県芸術劇場コンサートホールで開催されたフジコヘミングさんのピアノリサイタルに行ってきました。母親がTVを観て本も読み一度生演奏でラカンパネラを聴いてみたいと言うので僕がチケット予約をして今日の日を迎えました。前半は、スカルラッティ、ショパン、後半は、ドビュッシー助川敏弥、リストによるプログラム。その多くはピアノを専門的に学ぶ人なら誰もが知っているポピュラーな名曲ばかりで、音楽大学のレッスン室からよく聴こえてきたピアノの音色を思い出しました。和服をアレンジしたような個性的な衣装で登場され御年81歳とは思えない軽やかな指さばきでした。