2014年5月19日月曜日

中川第九リポート

前回のブログでクラシック演奏現場における電子楽器や音響技術の現状問題について言及しました。その上で今回の第九演奏で一番気になっていたことは、スピーカーから出る音と生の声、ホール反響音とのミックスです。指揮者の角田鋼亮さんは、以前のブログで紹介させて頂きましたが同じヤマハ音楽教室出身ということもあり、今回ご無理を言ってホールリハーサル時にホール客席に立って頂きスピーカー音とのバランス聴いてもらった上で音響技術者と音響調整について積極的に話し合いの機会を持って頂きました。今まで色々な現場を経験しましたが、クラシック系音楽家は音響技術者にお任せ、音響技術者は音楽家に気を使って何も言えないという場面を良く見てきたからです。前回のブログでも書いた通り、現在の電子楽器の音はCDレベルの音が出ますが、それがホール音響と相重なり生の声、生楽器のパーカッションの音と調和しなければなりません。そのためには音楽作りの責任者である指揮者と音響技術者との間で目指す音や音楽が一致しなければならないのです。 こうした事は、互いを受け入れ尊重し合なければ成立しません。そういった意味でとても嬉しかったことの一つでした。

2014年5月18日日曜日

中川第九・電子オルガンガイド

 中川第九のお話を頂いて今までにも何度か第九の電子オルガン演奏をさせて頂いたので気楽な気持ちでお引き受けしていました。ところが後からタイトルを知り心理状況が急転でした。「名古屋で初めての電子オルガン伴奏による(第九)」というサブタイトルが付けられていたのです。このサブタイトルが付けられていることで嫌でも電子オルガンがクローズアップされる、、、、。しかも地元イベント。プレッシャーでした。中川第九合唱団は、これまで区政周年行事としてプロオーケストラ演奏による公演も何回か成功させています。中部東海地方には、法人格を持つプロオーケストラを始め、音大卒業者を中心にした新しいオーケストラ、市民オーケストラ、学生オーケストラなど本当にたくさんのオーケストラがあり、費用面だけの問題であれば吹奏楽、ピアノなど様々な編成で各地で開催されていますので、あえて電子オルガンを起用しなくとも第九公演ができるのです。
こと伝統を重んじる保守的なクラシックのライヴ演奏の現場は、電子楽器や音響技術に対して根強い反発がある世界。僕は、今まで当たらず触らずというスタンス(触らぬ神にタタリなし?!)でしたが、(問題を明らかにする時が)とうとう来たかという感じでした。
 現代社会はメディアや録音再生技術が発達しインターネットをポンと検索すればクラシックの名演奏も簡単にそして高音質(スピーカーの品質の差の問題は別として)で楽しめる時代。それは私たちの耳が、知らず知らずミス一つない電子音響技術で加工されたある意味で完全な音楽が基準になってきていることを意味するのではないかと感じています。
 電子オルガンをはじめとする電子楽器の音は、大雑把に言えば鍵盤を押すとCDレベルの録音された音が出るというサンプリング音源です。話を戻すと、電子楽器の音を否定することはつまり録音再生技術を否定することで、現代社会一般の音の基準を否定することにつながります。これは、電子オルガンや電子楽器を肯定するための都合の良い論理ではなく、どうしようもない社会の趨勢(すうせい)や事実として述べています。
 クラシック演奏分野では、こうした事実をちゃんと議論せず頭ごなしに電子楽器や音響技術を否定してきたという背景があるのです。また、電子オルガンでオーケストラクラシック曲を演奏すると、今まで費用が安くて済む代用品といった利便性や実際の楽器とはここが違うというような比較論ばかりが堂々巡りのように議論されてきました。しかし本当にそれで良いのでしょうか。
  心が癒されるからといってロウソクの光を日常生活すべての光をロウソクに置き換えることはできません。省エネルギーのLEDライトも普及し始めています。音楽についてもクラシックだからと言って、大切にしなければならないことを見誤ると社会からの断絶、拒絶、孤立につながってしまうのです。といったところで、そういった今までちゃんと議論されてこなかった事実も踏まえ自費出版で下記「電子オルガンガイド」を作り、プログラムに折り込んで頂きました。音楽に関わる人もそうでない人にも読んで頂けるように、できるだけ分かりやすく解説したつもりです。ぜひお読み頂ければ幸いです。

2014年5月17日土曜日

中川第九無事終了!!

ありがとうございました。名古屋市青少年文化センターアートピアホールにて開催された「なかがわ 歌はともだち第九コンサート~名古屋で初めての電子オルガン伴奏による~」が無事終了しました。色々な想いがつまったコンサートでした。後日、ゆっくり、リポートする予定です。写真は、リハーサルの様子から。

2014年5月13日火曜日

電子オルガンバイタライズ完了

↑タッチディスプレイも少し大型になりタッチの反応も早くなりました。

電子オルガンのグレードアップユニット工事完了。前回から10年振りの今回のモデルチェンジは、中身の基盤のみを取り替えることで内容が新しくなるというもの。もちろん本体自体新しいものも販売されていますが、以前の機種から中身のみ変えることが出来るのでユーザーへの経済的負担が少なくて済むように考慮されています。中川第九演奏会では、中川区の矢木楽器さんから新機種2台を協賛でお借りすることになっているため新機種用にデータ作りをしなければなりません。時間がない、、、。

2014年5月9日金曜日

コンサートのお知らせ

電子オルガンコンサートのお知らせです。作曲家の三宅康弘先生から電子オルガンの現代作品コンサート「COMPOSITIONS 2014~エレクトーンのための作品コンサート~」(主催:日本音楽舞踏会議 公演企画部)のお知らせを頂きました。6月27日(金)に東京渋谷にあるエレクトーンシティ渋谷メインスタジオにて開催されます。初演、再演の色々な電子オルガンのための作品が演奏されます。詳細は、チラシをご覧下さい。

2014年5月6日火曜日

中川第九練習

中川文化小劇場にて第九練習でした。本番まであと少しになりましたが、良い演奏会になるよう頑張りたいです。今年は、色々な仕事が重なりGWはなしでした。(涙)

2014年5月2日金曜日

フジコヘミングさんコンサートへ〜ラ・カンパネラ〜

愛知県芸術劇場コンサートホールで開催されたフジコヘミングさんのピアノリサイタルに行ってきました。母親がTVを観て本も読み一度生演奏でラカンパネラを聴いてみたいと言うので僕がチケット予約をして今日の日を迎えました。前半は、スカルラッティ、ショパン、後半は、ドビュッシー助川敏弥、リストによるプログラム。その多くはピアノを専門的に学ぶ人なら誰もが知っているポピュラーな名曲ばかりで、音楽大学のレッスン室からよく聴こえてきたピアノの音色を思い出しました。和服をアレンジしたような個性的な衣装で登場され御年81歳とは思えない軽やかな指さばきでした。